日本の無償資金協力によりミャンマーに譲渡された鉄道車両21両が5月11日、ヤンゴンに到着した。
同車両は日本で最近まで走行していたもので、今年2月に到着した5両と合わせ、譲渡される車両は全部で32両となる。先の5両はミャンマー国鉄で整備・塗装・試運転を行い、すでに運行を控えている。その他の車両も整備ができ次第、ヤンゴン市内を環状運転する鉄道路線「ヤンゴン環状線(Yangon Circular Railway)」などで運行される予定。
日本政府は、この車両譲渡のほか、ヤンゴン環状線の近代化のため、線路や信号システムの改修を行う事業をミャンマー国鉄と協力して進めている。線路については日本のコンサルタントとミャンマー国鉄の協力の下、ほぼ工事は完了しており、揺れが減少するなどヤンゴン環状線の快適性は向上しているという。
在ミャンマー日本国大使館は「日本政府は、引き続きミャンマーの経済発展に貢献するため、鉄道をはじめとする運輸インフラの整備に対して協力する」とSNSで伝えている。